子どもの成長と年齢相対効果について

↓の図は子どもの身長が年間でどれだけ伸びるかを表したものです。
まずここで男女差があって女子が小学校高学年、男子が中学生でピークを迎える子が多いです。ピーク後はゆるやかに成長率は低下してきます。

続きまして「相対年齢効果」について。

相対年齢効果とは、同じ年齢カテゴリ内で誕生月が早い人ほど、日本では4月~6月生まれの子が体格や認知能力、社会的スキルにおいて有利(1~3月の早生まれが不利)になる傾向がある現象です。これは特にスポーツや教育分野で顕著に現れます。

↓の図は陸上競技の全国大会の生まれつき毎の配布を表しています。

見てのとおり、年齢が若い程、相対年齢効果の影響を強く受け、身体的成長が落ち着く高校卒業後の時期には若干の差はあるものの概ね平均的になります。

子ども一人ひとり成長の早さは違うし、生まれ月の影響も男女の影響も受けます。

早生まれの子は同級生の遅生まれの子と比べて身長も小さいし、動きもぎこちないこともあるでしょう。

そんな時は「今はまだ〇〇」と思うようにして、我々大人は運動の機会を与えたり、十分な食事(栄養)や休養(睡眠)をとれる環境づくりに努めて成長を待ちましょう。


逆に遅生まれの子は運動が得意だと思っていても、それはただ成長が早かっただけの場合も有りうるので技術的な部分も身に着けておいて欲しいですね。


私自身も1月生まれで年齢相対効果の影響を受けながら生きてきました。

近所の同級生6人中3人が4月生まれで、その子たちも運動は上手でしたが中学生になった頃には追い越していた記憶があります。

身体が小さくても、運動が苦手でも「今はまだ〇〇」と思うようにして子どもの可能性を限定しないで成長を待ちましょう!
早生まれの子は後ろからスタートになる分だけきっと努力できる子になるはずです。

Ureshino Athletics Club コーチ 下田


Ureshino Athlete

2021年4月設立 佐賀県嬉野市を拠点に活動するランニングクラブ 「よりよい人生をスポーツとともに」を理念 ランニングを通してより多くの人の人生を満たします ロゴのクスノキのように、地域に深く根付き何十年、何百年と育ち続け 地域を見守り続けるクラブになることを目指して

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